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借金王の懺悔と悩み10~今度は別の会社社長の太鼓持ち

>本記事は、当サイトが紹介しているネットビジネスに参加し成功された方から寄書頂いたものです。
>寄書者は、借金を完済し、資産を作ることができました。
>かような結果を出すことができるビジネスを紹介できたことは誇らしくまた光栄なことだと思っています。
>これを良い機に、また、お得なセミリタイア情報を掘り出していく予定です。

 
そこの会社もオーナー社長で成功したサクセスストーリーを描いて欲しい、総務部長の指令はそんなものでした。
 まず、会社案内などの資料を一読し、会計資料などの重要書類は別として、色々とチェックし、これまで過去のマスコミに載ったインタビュー記事も参考にしました。
  実はこのような案件、別の会社でも行っていまして、中小企業オーナーさんはやはり自己万能感が高く、自分の人生を高く評価し、世の中の人に知って欲しいという渇望があるようです。率直に言うと、この手の本は著作はオーナーですが、ゴーストライターとしてインタビューする際は、やはりその著者をおおげさに褒めちぎるとうまくいくことは実感しました。そうすると、相手に弁もどんどんなめらかになり、盛り上がることになります。
 インタビュアーが深くツッコミたくなる気持ちは理解できますがあえてそうせず、インタビュアーは盛り上げ役に徹する方がよりよくスムーズになると実感しました。
 もともと私は自己主張する方ではなく、覇気もありませんし、ただ文章で盛り上げるすべくらいは前の会社で培ったおかげでスムーズに進んだのは幸いでした。
 ただ書いた原稿を手直しで、ずたずたにされたのは、少し気分を害しましたが、それでも知り合いの印刷会社との連携で、指揮は私が取り、印刷会社とのネゴシエーションもできたことで、思った以上に安くあがり、手元には200万円の金が残りました。
 この200万円を速攻でプロミス八重洲口店に返して、一気に借金が100万円に減りました。生活費や家賃は親父に一時期立て替えてもらい、何とかしのぎました。
 すべてが終わったときに、資料をもとの位置に戻し、原状復帰し、本もできあがって確認事項が終わり、会社を去ろうとしました。
 「どうも皆様、お疲れ様でした。社長のような素晴らしい方とお会いすることが出来、栄えある自叙伝のお手伝いができたことは本当に光栄でした。もし、何か案件があれば、私に依頼していただければ幸いです」
 こんな紋切り型の挨拶でこの会社と別れようと思ったそのときでした。
 「ちょっと待ちたまえ」と社長が呼び止めました。
 この本を世間に知ってもらいたい。そう社長は言いました。アピールしてもらいたい。重ねて言いました。
 一般紙は無理ですから、業界紙集めて記者会見すれば、業界には知れ渡ると思いますと答えたとき、それをやって欲しいとさらにお願いされました。
 「それは正式な依頼と受け止めてよろしいですか」と私が言うと、
 社長はお茶目な笑顔で、「よろしいです」と答えました。
 そして今度は、記者会見のお手伝いです。
 要するに、この本がいかに素晴らしく立身出世ができた賛辞の本ですが、印刷会社時代にプレスリリース作成代行の仕事もしていたので、早く飲み込めました。
 記者を集めて社長自らが得々と説明し、悦に浸って本を紹介する姿を見て、安堵しました。これで本当に終わったとつぶやきました。
 記者会見も無事終わり、机を整理していたとき、総務部長から個室に呼ばれました。
 「依頼はまだ終わっていない。今度は記事を確認し、それを保管する仕事だ」と変なことを言い出しました。
 「そこまでの案件ではないはずです。あくまで今回は、ここまでの仕事だと思っておりましたが」と伝えると、それでは私が依頼すると言われて数日間、再度その会社に残り、記事の切り貼りをしましたが、それも終わると、本の出版記念パーティーの幹事をやってほしいとの依頼がありました。
 出版記念パーティーと言っても来るのは業界関係者くらいですが、その依頼もこなしたところ、「私もそろそろ就職活動をしないとまずいので、本当にこれを最後にしたいのですがと伝えました。
 しかし、社長自らの言葉は意外なものでした。