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借金王の懺悔と悩み8~会社の財産はダメ社員だけ

>本記事は、当サイトが紹介しているネットビジネスに参加し成功された方から寄書頂いたものです。
>寄書者は、借金を完済し、資産を作ることができました。
>かような結果を出すことができるビジネスを紹介できたことは誇らしくまた光栄なことだと思っています。
>これを良い機に、また、お得なセミリタイア情報を掘り出していく予定です。

 
家臣たちはそれぞれ身の振り方を決めていきました。残ったのは、究極のダメ人間2人組です。専務も社長も出社することなく、会社の電話は会社の負債の請求と社長、専務親子の居場所の確認の電話、そして我々2人組の借金取りです。しかし、時々、受注した時の電話もありました。その受注した案件を淡々とこなす毎日でした。
 我々家臣と最初から距離を置いていた事務の女性は、早々に去りました。
 「あなたたちも早くやめた方がいいわ。私の見たてでは、あんまりもたないわ。会社の残務処理なんてやりたくないからね。それじゃあ」と言って颯爽と高飛びを決めました。
 傑作なのは、会社の借金取りたちとも普通に話せるようになり、
 「僕たちも困っているんですよ、給料も遅配も多いし。」「ウチも山一みたいに倒産しますかね」と話したことがありました。
 せめて印刷機械でもあればそれを売って処理できるのでしょうけれど、会社の財産は何しろ、ダメ社員2人組だけ、売り物にもなりません。
 うちら終わったな、給料もろくに払われない会社でダメ人間2人組が傷をなめ合う日々が続きました。それでもダメ人間の相方がある日、私にこう伝えました。
 「俺は田舎に帰って、親父に謝ってくるよ。借金の相談もする」
 実は全員親を勝手に保証人にしているので当然、借金については親バレしていました。私の親からは、ガンガン電話が来て、「どういうことだ。帰ったら説明しろ」と言われましたが、ガン無視決め込んでいました。相方も疲れていたのでしょう。退職届を提出し、自動的に引き継ぎもせずに出社もしなくなりました。
 ボツンと1人残されましたが、会社も事務の女の子が1人入社しましたことが救いでした。この間の専務とのやりとりはもっぱら、携帯電話です。これがライトノベルの世界なら『倒産寸前の会社を俺が事務員女性と建て直した件』『やはり俺のリーマン生活は間違っている』『倒産寸前でも恋したい』『ああ事務員様』といろんなタイトルが浮かびますが、私がヒーローになって会社を建て直せるなら、とっくに起業しているでしょう。ライトノベルのようなヒーローになれず、その事務員とも恋なんて起こりようもないです。
 その事務員もウチがお金があんまりもらえない会社だと分かると、私にクレームを言うようになりました。私に言ってもしょうがないんですが、言う相手がいないのです。立場は私の方が上なのに何故か会社ではその事務員からサンドバック状態でイヤミを言われる毎日が続き、そうすると嫌になったので旧知の会社に逆に営業に精を出すようになったことが大きな転機になるとは予想もしませんでした。
 しかし、この時、私はこう思いました。名刺には「係長」と書いているのに、こうも事務員から罵られる上司が果たしているのだろうかと。営業に出ようとすると、今度は、事務員は、「逃げるのか」と罵ります。
 私は優しく、「君の給料のために僕は頑張らないとね」と言って営業に出るのがせいぜいでした。
 「お前が給料補填しろ」とも言われましたが、私もお金がないですし、文句言う先が違うような気がします。なんでも専務は近くの喫茶店で面接したようで、一応電話番でもいいから教育してくれと言われましたがとにかく、ひどい女性でした。とはいえ、この子も犠牲者かも知れません。
 本当に泣きたい。この頃になるとめっきりパチスロの世界から足を洗いました。パチスロを止められることの1つに勝てなくなると面白くなく止めてしまうと言うものがあるようで、そもそもパチスロをしたくても借りるところがなくなっていたのです。
 ダメ社員2人組からダメ社員とダメ事務員のコンビに変ったのがこの時期でした。
 会社は人が財産という社訓をむなしく飾っていました。社長は武田信玄の「人は城 人は石垣」という言葉が好きだったのです。
 しかし、営業に精を出すようになってある出会いがありました。